ガサガサ通信 vol.8 〜奇跡のカエル・ゴールデンロケットフロッグ〜

国土の8割が未開と言われるガイアナ共和国。

21世紀にしてなお新種生物が次々と発見されるこの国に、我々は〝黄金のカエル〟を探しにいった。

360°見渡す限りジャングル。人口構造物が何一つない森の海は、筆者も初めて見た光景。

ガイアナ共和国とは南アメリカに位置し、ベネズエラ、ブラジル、スリナム、カリブ海に接する南米で唯一公用語が英語の国。

首都 ジョージタウンからセスナに乗り、手付かずの自然が残るKaieteur National Parkへ飛ぶ。

セスナ機は10人乗り。軽自動車に羽が生えたような印象で心もとない。墜落事故も頻繁に起こるという。

離陸してまもなく、首都ジョージタウンの景色が眼下に広がった。区画が綺麗に整備され、まるでジオラマのよう。

しばらくすると、ジャングルの中を流れる川が見えてきた。ここにはどんな生き物が生息しているのだろうか。

約1時間のフライトで、目的地へ。

国立公園という保護地域のため、この先の探索にはガイドを雇わなければならない。生き物にも植物にも詳しい心強いネイチャーガイド。

当然のことだが、ゴミ捨て禁止。そしてこのパーク内では石ころ一つ拾ってはいけないし、絶対に持ち帰ってはいけないと説明を受けた。この世界的にも貴重な大自然を理解し、守る意識が非常に高い。

この赤い植物は、食虫植物として知られるモウセンゴケの一種(固有種)。幼少期に憧れた植物を、自然下で見れるのはなんという幸せか。

ジャングルも徐々に濃くなっていく。季節的なものか、楽しみにしていた昆虫は思いのほか少なく感じたが、植物の種類が豊富で、苔もすごい。そして森の匂いに癒される。

タイガーブロメリアを見つけた。人気があるのも頷ける。

カメムシも美しい。なんという種なのだろうか。

昆虫であることは間違いないが、この生き物は…?知ってる方いたら教えてください。

ハキリアリの更新にも遭遇。色違いの葉を運んでいて、妖精が働いているように見えて可愛かった。

そして探し始めて2時間ほどたったころ、ついに黄金のカエルを発見した。本当に黄金色で、グミのような透明感を持ち合わせている。美しさと儚さからか、オーラすら感じた。可愛すぎるよ、、。

このカエル、植物の葉の隙間にたまる水のなかでオタマジャクシになり、カエルになるという。〝井の中の蛙〟という言葉があるが、井戸よりも何十倍も狭い隙間で暮らしているカエルがいたことに驚きを隠せない。

この写真に収まる範囲内で生まれ、成長するという。

カメラに気づき、振り返ってくれた。大きさは20mm程度と小さいが、まるで宝石のような存在感。 


Golden Rocket Frog (Anomaloglossus beebei)
黄金のカエル ゴールデンロケットフロッグ

ガイドはしきりに「運が良かったな」言った。いつでも見れるわけではないらしい。この国もパークの外に出ると、凄まじい勢いで森林が伐採されて続けている。筆者は計7回、このガイアナ共和国に渡航しているが、訪れる度に森が縮小して行くのが目に見えてわかる。良い表現に変えれば、急ピッチで開拓が進んでいる。ただ、こんな大自然を残す場所は、世界的に見ても貴重。いつまでも、この自然が続くことを願っている。

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2件のフィードバック

  1. 間久部 より:

    不明な虫はイトサシガメの仲間だと思います。

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